既知の技術の覚え書き

SEO汚染の主犯者へ…溢れんばかりの呪いを。

App StoreにアクセスできるiTunes 12.6に戻す

iTunesからApp Storeにアクセスできない

iTunes 12.7以降のバージョンでApp Storeにアクセスできなくなった。今後はOTA(Over The Air)でアプリのインストールやアップデートをするしかなくなった。

常に最新のiOS端末とアプリを使う場合はどうでもいい話だが、サポートを打ち切られた古い端末(第4世代iPodとか)を使っている場合には切実な問題。

アプリのバージョンアップと同時にiOSの対応バージョンが上がり、古いiOSは切り捨てられていく。

アプリ更新時にiTunesがごみ箱に捨てた、切り捨てられる前のバージョンのアプリを拾って保存して古い端末を救済していたが、それができなくなるのは困る。

ということで、App Storeにアクセスできる iTunes を探し始めた。

App StoreにアクセスできるiTunesをダウンロード

特定のビジネスパートナー向けに、新しいバージョンへのアップデートが要求されないiTunesがひっそりと公開されていたが、2022年7月に公開ページが削除された。

https://support.apple.com/en-gb/HT208079

Appleは公開ページを削除してもバイナリファイルは設置し続けてくれる。バイナリファイルへの直リンクをまとめているサイトに感謝いたします。App Storeにアクセスできる最終バージョンは「12.6.5.3」。

iTunesが起動できない&インストールできない

iTunesをアンインストールして、iTunes 12.6をインストールすると、

「ファイル[iTunes Library.itl]は新しいバージョンのiTunesで作成されているため、読み込めません。」

が表示されて iTunes が起動できなかったり、インストーラが起動できなかったり、うまくいかない。iTunes がライブラリ管理ファイルのバージョンを上げてしまう事が原因。

…ライブラリの構築し直しか。。。楽曲やIPAファイルを別のドライブに退避して、Apple関連のファイル一式を全削除してインストールとセットアップをやり直すことにした。

iPhoneiPad のシステムバックアップ時に最新の iTunes を要求される場合がある。古いデバイス救済用の古い iTunes とバックアップ用の最新版 iTunes の二本立てにするが吉。PCが2台必要だけど。

システムバックアップの救済方法は Google 検索すれば見つかるので割愛。

ライブラリを別のフォルダに退避

メニューバーの「編集」→「設定」ダイアログの「詳細」タブの「[iTunes Media]フォルダーの場所」のデータを退避。

Appleソフトウェアをアンインストール

コントロールパネルで iTunes に関連するソフトウェアをアンインストール。「Apple Application Support」は最近のiTunesには含まれていないみたい。存在するアプリをアンインストール。

ゴミファイルを削除

ライブラリが退避できている事を確認の上、Appleアンインストーラが残していったゴミファイルとライブラリ管理ファイルを削除。

Windows10の場合の削除対象フォルダは下記の通り。エクスプローラーのクイックアクセスに、ダブルクォーテーションで括られた中身をコピーペーストして確認。存在したら削除。

  • "%LOCALAPPDATA%\Apple"
  • "%LOCALAPPDATA%\Apple Computer"
  • "%LOCALAPPDATA%\Apple Inc"
  • "%APPDATA%\Apple Computer"
  • "%HOMEPATH%\Music\iTunes"
  • "%PROGRAMDATA%\Apple"
  • "%PROGRAMDATA%\Apple Computer"
ゴミレジストリを削除

レジストリのゴミが残っていてインストールに失敗する可能性は低い。精神衛生的に完全に初期化したい神経質な人向け。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Installer\Folders
  • HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\MuiCache
  • HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Apple Computer, Inc.
  • HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Apple Inc.
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Apple Inc.
iTunesをインストール

この状態でiTunes 12.6をインストール。空っぽのライブラリで無事起動できるはず。

Appが表示されていないが、「メニューを編集」をクリックして「App」をチェックして「終了」して表示。

メニューバーの「ファイル」→「ファイルをライブラリに追加」や「フォルダーをライブラリに追加」で退避したデータを追加し直してライブラリを再構築。